函館不動産 侏儒の呟き

函館で約20年間不動産業界に身を置いており、お客様に対する本音と建前の矛盾に日々奮闘しています。20年間函館の不動産に携わる者として、函館の不動産状況やお客様に言えない本音の部分について独りで呟いております。

【認知症】~不動産の売却は面倒臭いです~

 先日、施設に母親が入居するので、母親が住んでいる家を売却したいというお客様にお会いしました。

 

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 施設と聞いたので、お母さまの状態をお聞きしました。というのも認知症と診断をされていると、家族であっても家を自由に売却できなくなります。

 

 それでも、売却したい時は後見人制度を使わなければなりません。まず、お母さんを後見してくれる後見人を選任しなければなりません。後見人を選任したら、その人に売却をしてもらいます。

 

 ここで注意してほしいのは、後見人だからと言ってすぐに家を売却できる訳ではありません。ある程度、売却の準備ができ、購入してくれる人も見つけたら、そこで今度は裁判所に「この金額で売却しますが宜しいですか?」的な申請をしなければなりません。申請した後に、裁判所から許可をもらって初めて売却できます。

 

 なので、普通に仲介で売却するより、時間も手間もかかってしまいます。自分の親が高齢の時は気を付けてください。

 

 ちなみに、今回お会いしたお客様はこうなる前に家の所有権を娘さんに移転していたので、なんの心配もなく売却の準備をしています。

 

※良い物件が出ていたのでお時間の有る方はご覧になって下さい。

 

fudosan.cbiz.ne.jp