【任意売却】

　先日、任意売却の為お客様の自宅を訪問しました。任意売却とは、住宅ローンが支払えなくなったが、債権会社によって住宅を差押え・競売になる前に、銀行に了承を得て市場に出して売却してしまおうというものです。

　今回のケースは、物件の価値が残債よりも低い為、残債以下の金額で売却するしかなく、仮に買主様が決まり売買が成立しても、売主(所有者）様の残債が数百万円残ってしまう感じになります。

　売主（所有者）様は、家を手放して他の人に物件を明け渡した後も、住んでいない家の残りのローンを払い続けていかなければならない結果となります。

　このやり取りで売主（所有者）様と何度かお会いしたのですが、気になる事がありました。それは約束した提出物に不備がある（足りないものが必ずある）事と、あまり悲壮感が無いという事です。

　もちろん、わたしの仕事はお客様の人格がどうであれ、やるべき事は決まっているので粛々と進めていくだけなのですが、もっと事前になんらかの対処をしていればもっと良い結果になったのではないかと感じました。

　もちろん、お客様からすれば余計なお世話なので何も言いませんが、住宅ローンの支払が、失業、離婚、病気等により厳しいと感じた時は、銀行や不動産業者または公的機関に相談した方が良いと思います。そうすれば、現状を把握でき、最悪を想定しつつ、なんらかの良い手立てが見つかる可能性があり、最悪な結果も避けられると思います。